大相撲の賭博問題に絡み、名古屋場所(11日初日、愛知県体育館)を中継するかどうかを検討していたNHKの福地茂雄会長は6日、記者会見を開き、中継を中止し、午後6時台からダイジェスト番組を放送すると発表した。NHKが大相撲中継を中止するのは、テレビ中継が始まった1953年5月以来初めて。
この日午後、日本相撲協会臨時理事会(4日)で理事長代行に就任した村山弘義・元東京高検検事長、外部有識者で作る特別調査委員会座長の伊藤滋・早稲田大特命教授、尾車親方(元大関・琴風)、山科親方(元小結・大錦)の4人が、東京都渋谷区のNHK放送センターを訪れた。NHK側は福地会長、日向英実放送総局長ら4人が迎え、30分間にわたって話し合った。相撲協会側は名古屋場所中継を要請し、理解を求めたという。
先月14日から5日までに全国のNHKに寄せられた視聴者の声は1万2600件で、中継反対は68%、賛成は13%だった。
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